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小千谷に昔から伝わる伝説や、地名の由来をご紹介します。

雪国は伝説の宝庫です。とりわけ小千谷には、興味深い伝説や昔ばなしのかずかずが伝わっています。 山の城跡、谷間の古池、森の中にひっそりたたずむ社、また、道ばたの塚や苔むす祠、それぞれに忘れがたい物語が秘められています。 五十嵐秀太郎著「小千谷の伝説」(恒文社)には、そんなたくさんの物語が収められています。 小千谷を訪れた時には、ぜひ見て、触れて、イメージをふくらませてみてください。
五十嵐秀太郎著「小千谷の伝説」(恒文社) 
定価2,000円
サンプラザにてお求めいただけます。
第四回 二荒神社

小千谷の神社やお寺に残る伝説をご紹介します。

二荒神社

むかし、いまの元町(もとまち)一帯を蓮華谷といっていました。この蓮華谷に、弥右エ門という百姓が住んでいました。この弥右エ門にお妙という美しい娘がありました。お妙は年ごろになるにしたがってますます美しくなり、町じゅうの評判でした。
ところが、お妙はふとした風邪がもとで。病床にふせるようになりました。弥右エ門は、祈祷師をたのみ、信濃川の生きのいい魚を食べさせ、いろいろ手をつくしましたが、病気は重くなるばかりでした。
ある日、弥右エ門はいつものように、お妙に好きな魚を食べさせてやろうと、網をもって魚をとりにでかけました。
いつも行く場所をまわりましたが、どうしたことか、今日は1匹もとれません。
そのうち日も沈み、あたりはうす暗くなりかけてきました。
「これまでこんなことは一度もなかった。不思議なこともあるものだ。・・・いま一度だけためしてみよう」と決心して、最後の網を打ちました。
引き上げて見ましたが、やはり一匹も入っていません。しかし何か木のかたまりのようなものがはいっています。水から上げてみると神様のお像でした。
弥右エ門は、有難そうなそのご神像を大切に持ち帰り、神棚の大神宮さまのわきに安置して、朝夕おまいりをしていました。
それからというもの、弥右エ門の家には、不思議によいことばかりつづきました。
何より、娘のお妙の病気が目にみえてよいほうにむかい、秋のころにはすっかり元気を取り戻したのです。
弥右エ門は、この霊験あらたかな神様を、そまつな自分の家に置くのはもったいないと思いました。
そこで、自分の家の鬼門の方向にあたる崖の上に、社を建て、それまで小さなほこらに祀られていた二荒様(にっこうさま)と一緒に、その御神体を祀りました。
それが二荒神社の最初の社殿だということです。

※毎年7月13日から15日に祭礼が行われます。子供達が舞う「豊年獅子舞」や爺と巫女の人形が屋台で演じる「巫女爺」など昔からの郷土芸能が行われます。

小千谷駅からバス5分「本町東」下車、徒歩2分

二荒神社
毎年小正月に行われる「さいの神」は、他の場所と違い「どんど焼き」です。
●バッナンバー
第三回 魚沼神社
第二回 愛染明王
第一回 小千谷市の成立ち


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