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小千谷に昔から伝わる伝説や、地名の由来をご紹介します。
雪国は伝説の宝庫です。とりわけ小千谷には、興味深い伝説や昔ばなしのかずかずが伝わっています。
山の城跡、谷間の古池、森の中にひっそりたたずむ社、また、道ばたの塚や苔むす祠、それぞれに忘れがたい物語が秘められています。 五十嵐秀太郎著「小千谷の伝説」(恒文社)には、そんなたくさんの物語が収められています。
小千谷を訪れた時には、ぜひ見て、触れて、イメージをふくらませてみてください。 | 五十嵐秀太郎著「小千谷の伝説」(恒文社) 定価2,000円 サンプラザにてお求めいただけます。
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大むかし、小千谷の市街地一帯は森林で、船岡山(※)の南側のあたりに田や畑が開かれ、人びとが住みはじめたといわれています。
そのころのことです。この村に一人の旅の僧がきて、村びとにたのんで粗末な庵を結び、しばらくここに住みつきました。
僧は説教や祈祷をし、病人には薬を与え、堰を造って水を引くことを教えたりして、百姓の苦しみを救いました。
夜になると、コツコツ、コツコツと熱心に仏像を刻んでいました。
やがて三尺六寸の神々しい聖観音像(しょうかんのんぞう)ができ上がりましたので、僧はこの地を去ることになりました。
泣いて慕う村びとたちに、「この観音様を拝み、仏様の教えを守れば、みなは必ず極楽往生するでしょう」と教えて、この地を去りました。
村びとたちは、僧の住んでいた庵の跡に、力を合わせてお堂を建て、観音像を安置して僧を偲び、僧の教えを守りました。
この旅の僧こそ、弘法大師であったと伝えられています。
この観音様は、その後、船岡山の反対側、慈眼寺の境内に移され、船岡観音と呼ばれ、いまも多くの人びとの信仰を集めています。
※船岡観音は毎年8月9日に九万九千日のお祭りが行われます。この日にお参りすると九万九千日ごご利益があると言われています。
また慈眼寺には、司馬遼太郎の歴史小説「峠」で有名な、北越戊辰戦争のきっかけとなった長岡藩家老河井継之助と山道軍監岩村精一郎が談判を行った「岩村・河井会見の処」があります。
小千谷駅からバス10分「平成2丁目」下車、徒歩1分
※船岡山は市民の憩いの場として親しまれており、山全体が公園となってります。春は桜、初夏はアヤメ、夏にはホタルが楽しめます。
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 慈眼寺の境内にある船岡観音堂 |
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