HOME
ショッピング
小千谷の観光
小千谷の祭り
小千谷の昔話
おづやのごっつぉ
おぢやカレンダー
2004.10.23
小千谷アルバム
小千谷市ホームページ
小千谷市総合産業会館サンプラザ
小千谷織物同業協同組合
交流居住のススメ
 
小千谷に昔から伝わる伝説や、地名の由来をご紹介します。

雪国は伝説の宝庫です。とりわけ小千谷には、興味深い伝説や昔ばなしのかずかずが伝わっています。 山の城跡、谷間の古池、森の中にひっそりたたずむ社、また、道ばたの塚や苔むす祠、それぞれに忘れがたい物語が秘められています。 五十嵐秀太郎著「小千谷の伝説」(恒文社)には、そんなたくさんの物語が収められています。 小千谷を訪れた時には、ぜひ見て、触れて、イメージをふくらませてみてください。
五十嵐秀太郎著「小千谷の伝説」(恒文社) 
定価2,000円
サンプラザにてお求めいただけます。


盆踊りの季節がやってきました。昔話しにも盆踊りが出てくるもがたくさんあります。その中のひとつで岩沢地区冬井に伝わる昔話しをご紹介します。

第二十回 十八沢

むかし、冬井の鎮守様の前方は大きな池になっていました。その池に十八の頭をもつ大蛇が棲んでいるといわれ、村人に恐れられていました。

そのころ、冬井の大淵市右エ門の家に、お八重という美しい娘がいました。
お八重が年頃になったある夏、例年のように盆踊りがあり、お八重も友達と一緒に見に行きました。友達としばらく見ているうちに、踊りの輪の向こう側から、誰かがじっと自分を見つめているのに気づきました。注意して見ると、見たこともない若者です。うす気味悪いので、そっと友達をさそって帰ってしまいました。
それからというもの、畑で仕事をしているときや、家の前の小川で洗濯をしているときなど、誰かが自分を見つめているような気がして、いやな気分になることがありました。市右エ門もそれを聞いて、娘の身のまわりに気をつけていました。

当時、大淵家の鎮守様は、大池の中の小山のような島の上に祀られていました。
鎮守様の秋祭りの日、お八重は小船に乗ってお参りに出かけました。お八重は池を水鏡にして長い髪をすいていました。その姿は、絵のように美しかったということです。

その時です。とつぜん、池の中に波が立ち、みるみる大きくなって舟に近づいたかと思うと、ガバっつと舟にかぶさりました。舟はひっくり返り、お八重は池の中へ引き込まれてしまいました。
その知らせをうけた市右エ門は、伝統の家宝を抜きはなって、池のほとりにかけつけ、刀を口にくわえて「ザンブ」と池に飛び込みました。すると大蛇が十八の頭をもたげて、市右エ門に向ってきました。市右エ門は刀をふるって大蛇に斬ってかかりました。大蛇はつぎつぎに傷つけられ、ふき出る血で池が赤く染まったということです。
大蛇は「これはとてもかなわない」と、池の土手を押し破り、あふれ出る水に乗って沢から信濃川へのがれ、郡殿の池に逃げて行ってしまいました。

このときのあふれる水で、沢はあらあらしくえぐられました。十八の頭を持つ大蛇がえぐった沢だというので、それからこの沢を、十八沢と呼ぶようになったのだということです。
いま、池はすっかり小さくなり、わずかにその名残をとどめています。
大蛇はいまでも、「故郷の冬井へ行って見てえども、市右エ門の刀がおっかなくていがんねえ」となげいているということです。
市右エ門の家には、いまでもその刀とお八重の使った扇子が伝えられています。

●バックナンバー
第十九回 活門和尚
第十八回 泡観音
第十七回 郡殿の池
第十六回 絵紙で彩る小千谷のひいな祭り
第十五回 落城秘話
第十四回 北条景広と荻田孫十郎
第十三回 座頭地蔵
第十二回 三仏生
第十一回 佐渡へ逃げた真人むじな
第十回 二荒神社祭礼
第九回 山本山
第八回 お杉、お松、お藤
第七回 船岡観音
第六回 地獄谷
第五回 雪女
第四回 二荒神社
第三回 魚沼神社
第二回 愛染明王
第一回 小千谷市の成立ち


おぢやファンクラブ事務局〒947-0028 新潟県小千谷市城内1丁目8番25号
財団法人小千谷市産業開発センター TEL 0258-83-4800 FAX 0258-82-1330